永遠に変わらない物はない

片山恭一さんの短編です。
「もしもわたしがそこにいるならば」
「鳥は死を名づけない」
「九月の海で泳ぐには」
以上三編が収められています。

残念ながら、全編当たりとは言い難い状態です。
なお、オビに「世界の中心で,愛をさけぶ につながる」だなんて書いてありますが、イマイチ関連性を見いだすことができませんでした。
拡大解釈で、死に繋がる、というところでしょうか。
しかし、「一瞬のような一生、一生のような一瞬」という謎かけのような言葉が示すお話の内容は、なかなか興味深いものがありました。
短編でなく、もうちょっと尺の長いお話になっていたらもっと面白く感じるかもしれません。

【世界の中心で愛を叫ぶ】の時も思いましたが、この人の本の装丁はなかなか良いなぁ、と思います。
 

現在病気の人が身近にいる方、健康な方、片山恭一さんのファンの方に、おすすめです。
 

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