■ 行ってきました。鈴鹿サーキット!

<動機は?>

このたび、S2000で鈴鹿サーキットに行ってまいりました。
ブリジストンが開いている「ポテンザ・ドライビングレッスン」なるものを受講するためです。

いろんな人に「フルノーマル状態なのに行くの?」という事を言われましたが、いやいや、僕の思いとしては、今の状態でサーキットを走ってみて、そこで自分なりにこうしたい、と思うところを見いだしたかった、ってのもあります。

正直な話、S2000というクルマに乗るようになって一年ちょっとが経過しましたが、まだまだ僕の腕前では性能をもてあそばしているような気がします。
「S2000に乗っている」ではなく「S2000に乗せてもらっている」状態です。

ヘタクソなりに頑張って乗るたびに、どこかで「お勉強」したいという思いが募っていました。
丁度その時、日産・180SXに乗るお友達・Kさんから、このポテンザ・ドライビングレッスンに「一緒に行かない?」とお誘いを受けました。
こんな仕事をしている自分には日付的にはちょっと辛かったりしましたが、なんとかかんとか日付を合わせて、行ってきました。

会社が終わったKさんの180SXと北陸道をランデブーしながら一路鈴鹿へ。

<どらいびんぐれっすん・午前>

さて、鈴鹿サーキットの駐車場にて受付、及び車両の車検を受けました。
そうこうしていたら、目の前にメルセデス・ベンツで現れたは、黒沢元治氏。
テレビや雑誌で見かける方を目の前で見るっていうのはちょっと面白い体験でした。

おおまかな時間割は午前中は講義、午後から実技、という形になっています。

午前中の講義はサーキットの基本的なマナーな事から、黒沢氏のお話も聞くことができました。
氏の著書、「ドライビング・メカ二ズム」で予習をしていた事も役に立って、大変面白く聞けました。

昼食を終えて、午後からは実技です。
実技は、鈴鹿・南コースでブレーキング、コーナーリングの練習と、鈴鹿・西コースの走行です。

 ← ゼッケンも張り、出走準備万端です。

<どらいびんぐれっすん・午後 南コース>

鈴鹿・南コース。 ちょうど去年の今頃、ロゴで走った事があります。
なんとなくコースも覚えていたので、ちょっとだけ余裕がありました。
なつかしいやら、クルマが違うのでドキドキするやら。

さて、南コースではペースカーに先導されて走ったあと、フルブレーキングとコーナーリングの実技。

 ← レーシングドライバー・荒氏に指導を受けるのぶひこ号

S2000ってこんなに止まれるんだ〜と実感できました。
公道でも似たようなことをやってみた事がありますが、サーキットの路面が良いのか、すごく良く止まった印象を受けました。

コーナリングでは、同じくレーシングドライバー・光貞氏に指導を受けました。
2回走りましたが、一度目は流して走ったため「様子見?」なんて言われちゃいました。
2回目、ラインを意識して頑張ってみると「スムーズに運転できている」とほめてもらって、ちょっとうれしかったです。
しかし、同時に「もっと速度ものせれるね」と厳しいお言葉が。

 ← 頑張って走るのぶひこ号

<どらいびんぐれっすん・午後 西・コース>

さて、南コースでの授業も終わり、いよいよ鈴鹿・西コース。
F1やGT選手権でもおなじみのホンモノのコース。
かなりドキドキしました。

ペースカーに先導してもらって数周して、後は自由走行です。
最初、ペースカーは80kmほどで流してくれて、自由走行に入った途端、すごい加速で引き離されていきます。

しかし、ここに来るまでにコースレイアウトをみたり、ビデオを見たりして、自分なりにイメージをしてきたりしたのですが、いざ加速を始めると、頭が真っ白になりました。

僕は幸運にもペースカーの近くを走っていたので、ラインを少しでも覚えることができました。
最初の2周くらいはまったくもって余裕がなく、まさしく「いっぱいいっぱい」でしたが、しばらくするとおぼろげながら最初に見たペースカーのラインを思い出す事ができました。
見よう見まねで頑張ってみると、けっこう良い感じでした。

 ← 後ろから続々と…。

130R、デグナー、スプーンなどなど、名物が続く鈴鹿ですが、実際に走ってみると、なんと怖いところなのでしょう。
しかし、同時になんと面白いところが多いと思いました。
周を重ねて、一緒にコースにいる人達と抜きつ抜かれつの状態で頑張って走行してみました。

こうやっていろんな人とサーキットを走ってみると、そのクルマの前後に行っただけで、その人のレベルがうかがえます。
なかでもすごく上手な人もいらっしゃいました。
サーキット経験の高い人ってすごいですね。僕もいつかああなりたいものです。

さて、そうやって調子に乗っていると、最後の最後で派手にスピンをぶっこいてしまいました。
その時の速度といい、滑ったタイミングといい、ホントに生まれて初めての経験でした。
滑った瞬間、体中にじっとり汗がにじみました。
幸い、後続車がうまくよけてくれたのと、コースをそれることなく、その場で立て直す事ができました。
不覚にも、その直後膝がふるえてしまいました。

チェッカーを受け、クーリングして帰ってくる時に、ドコでどうやって滑ってしまったのか検証しながら帰ってきました。

<家に帰るまでが走行会です>

なんか良く聞くフレーズですが、無事家に帰るまで気は抜けません。
お互い鈴鹿で酷使した愛車をいたわりながら、Kさんと富山を目指して帰ってきました。

特にトラブルもなく、無事家にたどり着きました。
なんとも実りの多い一日でした。

クルマ、ドライバーともに、今回課題点に感じた所を解消して、また走ってみたいです。
 

(「クルマのお話」に戻る)

(トップページに戻る)


Copyright(C) Nobuhiko Takano 2003