先輩SEのトホホな失敗に学ぶ仕事術。
コンピュータ業界にはSE(システムエンジニア)という職種があります。
それはなんぞやと調べてみると
「システムを構築するとき、要求定義、調査分析、概要設計、詳細設計までの職務を担当する技術者の総称」
…なーんて定義されていたりするわけです。
上記に加えて、コンピュータやネットワークの技術者、「現状業務の調査・分析やシステム設計の専門家」と解釈される事が多いです。
「SE」と名乗る人は大勢いるのですが、レベルの差が激しく、そのうちどれくらいが素敵なSEさんなのかは難しい所です。
また、どのポイントを持ってして「素敵」と判定するか、という問題もありますが。
この本を読むと、いろいろなケースや人が登場してきます。
どれもこれも自分の会社や、知り合いの会社で聞いたことがあるような話ばっかりです(程度の大小もありますが)
ちなみに、自分が経験したモノもありました。
こういった問題は突き詰めていけば原因は似たようなトコにあり、どこでも起きうることだ、という事なのですね。
作者は
「ごくごく基本的なことをやってないから失敗したんであって、○○技法なるものを学んだところで、
そうした基本的な仕事のやり方が変わらない限り何も好転はしない」
…と語ります。
また、あるページでこの本の紹介について、↓こんな文章がありました。
>その華やかな表向きと異なり、地味で、また人間臭い仕事でもあるSE。
「華やか」というのは少々引っかかりましたが、地味で人間臭い仕事というのは頷けます。
コンピュータとばっかり接していると思われがちなSE業ですが、人が介在することの多い仕事です。
よってして、コミュニケーション能力が求められるのですよね。
「技術力」よりも、「人間力」を問われる、というのはそういう事です。
この本の魅力は、SE的な事で気をつけなければならない事などを学べる事でもありますが、ストーリを解りやすく漫画で解説した所にもあります。
文章部分が良い具合にマンガになっておりまして、要点をしっかり押さえることができます。
個人的にはこの絵柄が大好きです。
SEを目指しておられる方、IT業界に関わるすべての方、きたみりゅうじさんの4コママンガのファンの方、におすすめです。