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□ 著書名        【きみのためにできること】
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□ ジャンル       恋愛小説
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□ 著者            村山由佳
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□ 出版社         集英社   価格 495円
                     ISBN4-08-748861-1   1998.09 278ページ
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人の心なんて不確かな物だ

遠距離恋愛に近い状態で付き合っている人がいるものの、別の女性が気になって葛藤するというお話。
ちょっと待った、と思うことの多い主人公ではありましたが、僕としては共感できることの多い人でした。
このお話は男性と女性とでは違う感想になるような気がします。
主人公が相手を間違ってメールを送ってしまうシーンには人ごとながら、なかなかドキドキさせられました。

「相手を信じるしかないと思っても、信じている自分の心のほうが変わらないという保証はどこにもない」というのは寂しいですが、その通りだと思います。
また、「相手の何もかもを手に入れたつもりでいても、それは多分錯覚なのだ」ってのもなかなか厳しい話ですが、たぶん正解だと思いました。
僕自身、相手を知っているつもりで、全然知る事ができていない、という事を感じることが多いです。
僕にもあるであろう「きみのためにできること」は何なのか考えてみたりしました。

映画化もされているようです。いつか機会があったら見てみたいものです。
 

恋愛中の人、誰ともお付き合いをしていない人、村山由佳さんがお好きな方、におすすめです。
 

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