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□ 著書名    【ジャミパン】
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□ ジャンル   絵本
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□ 著者      江國香織
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□ 出版社     アートン 2004.9.30発行  47ページ
             ISBN4-901006-81-9  1575円(税込)
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私と母の二人暮らし。父ははじめからいない。

江國さんの絵本です。
【あかるい箱】と同じく、宇野亜喜良さんとの組み合わせによる絵本です。

母親と娘の組み合わせ。
観察眼の強いおとなしめ(?)の娘に、何かと奔放な母親。
この二人を見ていたら、ふと、【神様のボート】を思い出しました。(もちろん、沢山違うところがあるのですが)

「ジャミパン」とは、母親がジャムパンの事をこう呼ぶことから来ています。
蔑称のようですが、そのような印象がないのがなんだか不思議です。

このお話は、短編小説集の【すいかの匂い】中にあったものを、絵本の形として作ったものだそうです。
読んだような、読まないような、とは思ったのですが、あの短編の中に入っているかを失念しており、折り返しで気付きました。
活字だけの短編集の中に出てくるのと、ずいぶん印象です。
絵の影響というのは強いなぁ、などと思ったのでした。
宇野亜喜良さんのインタビューがこちらに掲載されていました。
 

子供の頃を覚えている人、絵本が好きな方、江國香織さんのファンの方、におすすめです。
 

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Copyright(C) Nobuhiko Takano 2004