←ケータイのデジカメで撮ってみました。思ったより綺麗に撮れて驚きました。
日本文学史上最大の化け方
井上ひさしさんによる、樋口一葉さんについての研究本です。
樋口一葉さんの本は密かに「たけくらべ」しか読んだことがありません。(それもずいぶん前の事で、すっかり内容を忘れているくらいです)
他のものはかろうじて書名を知る程度であります。
プロフィールも、何やら苦労の多い人で、短い間に名作を生み、若くして亡くなった、程度のことしか知りませんでした。
先般リニューアルした5千円札の肖像となっておりますね。
そういえば某飲み屋で会計時に「5千円札を少し曲げたらすっげぇ美人に見えるよね!樋口一葉たん萌え!!」
…だなんて罰当たりな事を言ってた某氏はすみやかにこの本でも読んでとっとと反省して頂きたいと思う今日この頃。
まぁ、それはともかく。
若くして亡くなられた事を「幸運」と解釈する井上ひさしさん。
理由を数個あげておられますが、たしかにその通り。いちいちごもっともであります。
そう言われてみれば、不幸な作家が多いかもしれません。
まぁ、この傾向は作家のみならず芸人だとかその他にも適用できる条件のような気もいたしますが。
樋口一葉さんの略歴からその人物像にせまる所、最後には彼女を題材にした演劇「頭痛肩こり樋口一葉」の筋書きまで載っております。
冒頭に書いた程度の知識しか持たなかった自分にとっては大変勉強になる本でありました。
ちょっと彼女の本をゆっくり読んでみようか、と思った次第です。
新五千円札を見て「この人だれ?」と思った方、樋口一葉さんがお好きな方、井上ひさしさんのファンの方におすすめです。