<最初に>
のぶひこ家には都合3台のクルマがあるわけですが、ロゴ、S2000はともかく「あのもう一台の紹介は???」という熱い(?)要望にお答えして、このページを公開することにしました。
我が家のもう一台の車とは、日産・初代セフィーロ(A31型)です。
流石に最近はあまり見かけなくなってきましたね。
補修部品を探しがてら、いろんな筋に聞いているのですが、このクルマは未だにドリ車としての道を歩んでいるらしく、その筋のおにーさんとかが良い値段で買っていくそうです。
で、しばらくしたらどうしようもない姿になって戻ってくることもあるとか。
はてさて、ホンダ党と思われがちの僕ですが、実はそんな事もありません。(…いや、やはり自分の中では一番好きな自動車メーカーではありますが)
一時期「技術の日産」と息巻いていた日産自動車も割と好きな自動車メーカーだったりします。
現在の日産はなんかアレでソレですが…。
よくよく思ってみると、あまり好ましくないメーカーとしてトヨタ自動車があるだけで(トヨタファンの皆様、ゴメンナサイ)自動車メーカー自体に特に思い入れがあまりなかったりします。
…と言うより僕にとってのクルマの好みの本質とは、メーカーというよりも、クルマそのものが発する魅力によるところが大きいです。
(しかし、クルマを製作する環境にはその自動車メーカーの風潮、習わしなどを色濃く反映する事もあるので、一概には何とも言えないのですが)
ま、それはともかく、我が家のセフィーロの話。
最初は「数ヶ月使えればよい」くらいに思っていたハズなのに、気が付いたら愛着が沸いてしまって、あれこれと手を入れる事になりました。
…さて、過去から順を追ってご説明していきますので、よろしかったら読み進めていってくださいませ。
最新の話題は一番下のあたりです。
何となくリアビュー。
改装前の我が家の前での貴重なショットだったりします。
「お元気ですか〜?」
そのCMを見たのは今をさかのぼること10数年前の昭和と平成の変わり目。
サングラスが印象深い、井上陽水が出ていました。
丁度その頃、昭和天皇が体調を崩し、後に崩御されるという事があり、CM内の「お元気」というセリフが不適切だとかなんとかで、ちょっとしか放映されなかったらしい、このCM。
その時僕は小学生だったのですが、何故か妙に記憶に残っていました。
当時、自分の家では、いわゆるハッチバックのクルマを乗り継いでいて「クルマというものはモノとヒトを運ぶだけ」みたいなのが家族での定説となっていました。
ハッチバック形状のものしか自分の家になかったものですから、セダンだとかクーペという定義のクルマすら物珍しく、反面ちっとばかしうらやましかった時期もありました。
…気付いたら、セダンはおろかオープンカーに乗りたくなっていったのは余談です。
出会いは意外な所から
そして僕も大きくなり、会社に勤めるようになってからしばらく。
ちょっと事情がありまして、僕が乗っているクルマ以外に、もう一台クルマが必要となりました。
どうしよう? …とあちこち探し初めた頃、丁度「乗り換えるけど、査定では値段も付かないから…」という話があったのです。
いやはや、気を付けて見ていると、意外にもこういう話ってけっこう身近にあるものですね。
僕にとっては、まさに渡りに船でして。
こんなにタイミングの良い事ってなかなかないだろうなぁ、と思いました。
しかもそのクルマこそ、なんと幼い頃の記憶に残る、あのA31型のセフィーロだったのです。
あのCMを見た頃から十数年の時を経て、まさか自分が乗ることになろうとは思いもよりませんでした。
とりあえず譲って頂いたからには、名義変更をしないといけないわけですが、業者に依頼するのではなく、自分で陸運支局にてやってみました。
僕の要領が悪かったのもありますが、なかなか一筋縄でいかないものでして、けっこうイヤな思いもしました。
しかし、今にして思えばかなり良い勉強になったような気がします。
最初のモディファイ(リストア?)
さて、受け取った時のコンディションは完調と言うわけではなく、以下の項目が最初の難関でした。
マフラー損壊 → 基部から錆びて腐っている模様。 デフォルトで爆音仕様
雨漏り発生 → 恒久的ではなく、豪雨時のみ事象発生。
タイミングベルト、ウォーターポンプ未交換 → 走行距離からすると、運が悪いとすぐにでも破損、切れてしまう状態。
タイミングベルトとウォーターポンプについては、後々のトラブルを恐れて業者に新品交換を依頼しました。
雨漏りについては、リア周りの内張をすべてはがして上から水をかける、などをして調べ上げてみた結果、意外にも小さな小さな穴を発見!!
そこはもともとはボンドのようなもので目張りをしていある箇所なのですが、経年劣化によって穴が開いていた模様。
根気よくシーラーを塗ってみました。
4年が経過しようという現在でも雨漏りが再発していない所を見て、これで大丈夫だったと言えるでしょう。
さて、残るはマフラー。
アイドリング時からして、結構大きな音量です。
ちょっと吹かそうものなら、そこらの族んちょ並のステキな爆音が…。当時面白がってこれで遊び歩いたのも今となっては良い思い出です(笑)
で、一度補修キットを買ってきて、穴を塞いだりしてみましたが、どうやら他にも数カ所かなり大きな穴が空いてしまっているようです。
外して見ようにも、各部の金属からしてかなり疲弊しきっているのは明らかでした。
いろいろ思案したのですが、もう交換するしか道はなさそうに思えてきました。
マフラーの形状については、純正っぽい細めの2本出しが希望でした。
そう思ってお店に訪れてみても「ぶっとい一本出しで斜めに空を見上げているようなマフラー」ばかりオススメされるのでした。
こういったのは流行りや個人の趣味嗜好があるかと思いますが、このクルマに関してはちょっと「いかにも」でイヤだったので、他のがないか、探し回りました。
そうしてしばらく調べてみると、…ありました。
の割と古いタイプ。
問い合わせて見ると、まだ新品在庫が残っているとかで、すぐに購入しました。
おそらく僕のような純正の形が希望のユーザー向けであろうと思える、純正のフォルムが残っているマフラー。
さっそく取り付けて見ると、見違えるように静かなクルマになりました。
ちなみに、もともと付いていたマフラーは、外す際にぽっきりと折れちゃいました。…交換して良かった、とホッとしました。
足回りは?
足回り。このクルマは我が家に来る頃には、純正のサスが抜けきっていて、すでにローダウンされたような状態になっていました。
何もしてないハズのに、同車種と並べたら高さがすでに違うのです。
素でローダウン。なんと素敵なのでしょう。
これはこれで面白いとは思うのですが、乗り心地、走りの方でちょっとあんまりなので、足回りの交換を考えました。
調べてみたところ、意外にもバネは大丈夫そうなので、ショックのみの交換をしてみました。
本当はバネとショック、両方とも替えたい所なのですが…。
いろいろ悩んだのですが、の
シリーズをチョイスしました。
乗ってみたら、可も不可もなく、といった感想ではありましたが、確実によくなった感はありました。
しかし、あまりこういった事に敏感でない奥様が乗ったりしたら「何か変わったの?」と言われたり。
そのくらい微妙だった、ということです。
たぶんこういったのは気持ちの問題かと。
足が少ししっかりしたので、ちょっと元気に走れるようになりました。
トラブルいろいろ
このセフィーロと過ごすにあたり、数あるトラブルを経験しました。印象的なものからあげてみます。
<クオーターガラス脱落>
ある日の朝。後部座席のドアを開けて、荷物を入れてドアをぱたん。
よくある光景なのですが、一部始終を見ていた奥様が何やら言っています。
「なんじゃいな?」と思って見てみるとなんと!!
リアのクォーターガラスが脱落して落っこちています。
たしかココは単にボディ面に接着してあるだけの事になっているはず。
…出かけようとしていた所なので、ちょっと泣きそうになりました。
<パワーウィンドウ>
今度は同じく後部座席のパワーウィンドウ。
開け閉めしていると、なんか異音がするかなと思っていたら、マドが一度開いたっきり、ウンともスンとも言わなくなりました。
ドアをバラしてみて解ったことですが、レギュレーターがお亡くなりになっていました。
これまた出かけていた最中でして、今雨が降ってきたら泣くしかないよね、とか奥様と寂しい会話をしたのを覚えています。
・・・今にして思えば、これらの現象でオープンカーへの耐性(?)が芽生えていたのかもしれませんね。
<エアコン>
高速道路を走行中のある時。
運転席から見て、ボンネットとフェンダーの間から、なーんか白い煙が漂っています。
「なんだろう?」と思って止まってボンネットを開けてみたら、真っ白の煙で立ち上っています。
どうやら、ベルト付近から立ち上がっている模様。
さらに調べてみたら、コンプレッサー側のプーリーが固着しています。
実は前から兆候は出ていました。
若干躊躇しましたが、「こりゃ大変。エアコン使えないね。」ということで、さっくりベルトを切りました。
来るべき日が来た、と言うことで覚悟していたというのもありますが、割と冷静に対処できました。
以来、我が家のセフィーロはエアコンレス仕様となっております。
…恐らく、ロゴとかS2000とかだったら、結果は解っていたとしてもかなり躊躇したと思います。
まさかその場でベルトをぷっちんと切ったりすることは出来ません。
思えば、こういったチャレンジングな事がやってみれるというのもこのクルマならでは。
<フロントパイプ損壊>
ふとした折りに、なんだか「最近アイドリングと走行音が五月蠅い」と思うようになりました。
マフラーも替えたハズだし、いったいどこからこんな音が…と思っていろいろ調べてみました。
そこで嫌疑が掛かったのはフロントパイプ。
取り外してみたら、これでもかってほどサビついていて、ところどころ穴が開いている始末。腐ってボロボロでした。
こりゃ五月蠅いわけです。
あわてて純正部品を発注して、取り付けてみました。 …まだ純正を持っていてくれたメーカには驚かされましたが、感謝です。
結果、マフラーを替えた時より感じた静粛感を得ることができました。
「このクルマって、もとはこんなに静かなクルマだったんだぁ」って実感させられました。
車検
某所で、あんなにも「今度こそ捨てる捨てる」って言っていたクセに、魔が差して、また車検通しちゃいましたよ。ええ。
上までにもあるとおり、現状は良いとはクチが裂けても言えません。
しかしこのクルマ、エアコンが効かない事と、馬力が落ちてきている気がするのと、ちょっとアレな遊びをしていて、あちこちにブツけた痕があると、全体的にくすんだ印象がある意外は、まったく不満がありません。
(いや、これだけ列挙できればじゅーぶんという説もありますが。)
ま、いろいろありまして、もうちょっと乗りたくなったのです。
使い道があるというのは人にとっても、クルマにとっても幸せな事だと思います。
…で、通すと決めたので、現状把握から。
いろんな本を見て調べてみたんですが、現在の車検の取り決めでは、ウチのクルマには違反はないみたいです。
しかし下回りのほうをのぞいてみて気付いてしまったのですが、ステアリングラックブーツが破けちゃってます。
これは交換するしかありません。
なんとかごまかせないかと、イヂった時に盛大に破けちゃったりしたのは今となっては笑い話です。
ゴムというものが劣化したらこんなにぼろぼろになるものだとは思いもよりませんでした。
しかし、これが破けているだけで車検は通らない事になっているのですが、どーしてなんでしょうね?
さて、業者さんに見てもらって、車検を通すことになりました。
そこで、タイロッドエンドのかたっぽがお亡くなりになりかけている事と、テンションロッドの疲弊を通告されました。
結果、それらの交換と、若干の調整で車検は通りました。
車検。当たり前の話ですし、いろんな本に書いてあるわけですが、車検が通ったからといって必ずしも万全なクルマとは言い難いです。
正直我が家のセフィーロがすんなり通ったというのは驚きました。
あちこち覚悟をしていた箇所はありましたが、指摘すらされませんでした。
ここには書いていない範囲でもアレでソレで、整備不良車と紙一重だと思うんですけどねぇ…。
どちらにせよ、これでもうしばらくこのクルマに乗れることになりました。
この先また、困ったトラブルに悩まされるかもしれませんが、もうしばし付き合っていきたいと思います。
#代車でお借りしたブルーバードSSSの方がステキに走ってくれたりしたのは、ちょっとアレでしたが。
アーシング
さて、ちまたで話題のアーシング。 一節によりますと「古いクルマこそ効く」だとか。
…ということで、我がセフィーロに施工してみました。
施工部はバッテリーマイナス側からボディやエンジン各所。
さっそくテストドライブ。
もう、すごい変化です。 盛り上がる中低速トルク! ライトの光量も上がり、オーディオの音質も!
すべて良くなった…ような気がします。
実のところ、気持ち、トルクが太った気がしたのですが、テスト走行と称して走り回っているうちに慣れてしまいました。
が、施工後に奥様に運転してもらったりしてみたところ、「何か違う気がする」というコメントが得られたので、効果があった模様。
あんましアクセルを踏まなくても前に出ていく、と。
もうしばし長期的観測にて効果を見てみる事にいたします。
グリーン税制課税
自動車税というものがあるのですが、このクルマ、気付いたら一割り増しの値段がつけられています。
いわゆるグリーン税制課税対象、というわけなのですが。
新車新規登録の日から13年を経過しているガソリン車
…という条件に見事にはまっているワケですね。
燃費もさほど悪くないですが、最近触媒が腐りかけてて、アレでソレな香りがする時もあるので、ある意味仕方ないのかもしれませんが。
自動車税納税通知書を見ながら、ちょっと鬱になったのでした。
#ちなみに。
セフィーロのせいで我が家の家計が圧迫される〜、などとさんざん嘆きつつ、ついでに乗り換えの話を始めてみたりして。
その直後に運転しようとしたら、エンジンキーを回すと同時に、ファン周辺から今まで聞いたことのないようなものすごい異音とかがして。
まるで、その日のおでかけを拒否しているかのような感じでした。
結局はしばらくしたら何事もなかったかのように治ってくれたのですが。
オイル交換の予定などを話したので、機嫌がよくなったのかもしれません。
…ひょっとしたらクルマ達は僕たち人間の会話を聞いているのかもしれませんね。
挙動不審なファン
…ってことで、セフィーロが機嫌を損ねてファン周辺がガタガタいっているとか笑い話にして以来、ずっと鳴りっぱなしという状況になりました。
明らかに何かに干渉している音ですし、何より運転中にやかましくて耐えられません。
で、簡単に調べてみた結果、エアインテークのアクチュエーターが破損している事が解りました。
調べてみると、新品価格で1万円ほどの部品だとか。
しばらく考えたのですが、上記のエアコン同様、撤去という方向で解決する事にしてみました。
とりあえず音は全く無くなりまして(当たり前ですね)、まだまだ走り続けることができます。
だんだんシンプルなクルマになっていきますね。
さて、この後に「OFF」へスイッチを入れると勝手にファンが最大で回り出すというトラブルが。
イグニッションONと同時に盛大にファンが回る音がして少々びっくりしました。
いろいろ調べた結果、「OFF」の真横にあるオートエアコンモードの「AUTO」と混線している模様です。
さすがに少々困ったので、例によって日産の方に相談しますと「あー。これはマズいですね。これを直すには大変です。」との事。
で、金額は怖くて言えませんと苦笑いされる始末。
もとよりしっかり直すつもりもなかったりするので、常時「LOW」にスイッチを入れてからイグニッションをひねるという方向で。
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雪が積もると↑こんな事になります